

安全統括管理者・運航管理者資格者証 試験制度
試験の概要
試験の概要
国土交通省では、旅客船の総合的な安全・安心対策として事業者の安全管理体制の強化、船員の資質向上、船舶の安全基準の強化等々を検討し、令和8年度より新たな安全統括管理者と運航管理者資格制度を運用し令和7年度より試験を開始します。
- 資格者証制度が適用されるのは、人の運送をおこなう船舶運航事業です。
- 全国の会場で受験することができます。
- 合格証明書と実務経験を証明する書類を地方運輸局等に提出して資格者証を取得します。
- 資格者証は2年有効で、更新講習を修了して地方運輸局に申請することで更新できます。
- 安全統括管理者と運航管理者は、それぞれの資格者証を有する者から選任します。
資格者証試験制度
〇 資格者証試験制度
制度の概要
人の運送をする船舶運航事業者は、安全統括管理者及び運航管理者をそれぞれの資格者証を有する者から選任しなければならないこととなりますが、資格者証を取得するためには、必要な試験に合格した上で試験の区分に応じた実務経験が必要です。
〇 試験の受験から資格者証取得までの流れ
試験の受験から資格者証取得までの流れ

〇 試験方式
試験方式
CBT(Computer Based Testing)方式により実施します。
受験に際して配慮を必要とする方は、申込みの前にあらかじめCBT事業者のHPから問い合わせください。
〇 受験手数料
受験手数料(全試験区分共通)
18,200円(非課税)
〇 受験資格
受験資格
試験自体に受験資格はないため、どなたでも受験していただけます。
一方で、安全統括管理者資格者証又は運航管理者資格者証の交付を受けるためには、必要な実務経験を有するとともに、 18 歳以上であることや、資格者証の返納を命ぜられた場合はその日から5年経過していること等を満たす必要があります。
〇 不正行為に対する措置
不正行為に対する措置
試験申し込みの同意事項に基づき、受験時に禁止事項や不正行為に掲げる行為があったときは、当該行為に関係のある者については、一定期間本試験の受験が停止される又は受験結果が無効となる場合があります。
試験科目・試験問題例
〇 試験科目
〇 試験問題例
【安全統括管理者試験ー例題】
・問題はこちらから
・解答はこちらから
【運航管理者試験ー例題】
・問題はこちらから
・解答はこちらから
試験日程
〇 試験日程について
試験日程について
資格者証の交付申請
〇 交付申請説明
資格者証の交付申請について
安全統括管理者試験及び運航管理者試験に合格した場合、安全統括管理者資格者証及び運航管理者資格者証を取得するためには、CBT事業者のHP からダウンロードできるスコアレポートもしくは郵送される合格証明書に、法令で定められた実務経験を証明する書類等を添えて地方運輸局等に交付申請が必要です。
なお、この申請が可能な期間は、本試験を受験した日の翌日から起算して12営業日後から可能です。また、スコアレポート及び合格証明書の有効期限は受験した日から10年が経過する日の前日までとなります。
例:2025年5月1日(木)に受験した場合、12営業日後の2025年5月21日(水)から申請可能
合格証明書(紙)の再発送・再交付
合格証明書(紙)の再発行・再発送について
指定試験機関
指定試験機関について

海洋共育センターは、船員不足問題の解消に内航海運業界全体で取り組み、船員確保と船員の資質向上を通じて、安定的な内航輸送サービスの提供と日本の産業維持・活性化に貢献するため、平成25年9月に設立された一般社団法人です。
船舶を安全に運航するためには、船体や設備の安全性の確保だけではなく、それを運航する船員の資質によるところも大きく、当センターは長年の船員の育成事業を通じて、さまざまな船員の安全教育に関する知見を蓄積してきています。
また、当センターは海上運送法に基づく、安全統括管理者試験及び運航管理者試験の実施に関する事務を円滑に行うための「指定試験機関」に、令和6年11月に指定され、安全統括管理者資格者証又は運航管理者資格者証の交付申請に必要な試験を実施しています。
よくある質問
よくある質問
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資格者証制度の対象となる事業区分を教えてほしい。
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現行でも海上運送法に基づき安全統括管理者・運航管理者を選任する義務がかかっている事業者は、今後、資格者証を取得した方から安全統括管理者・運航管理者を選任していただく必要があります。すなわち、海上運送法に基づき人の運送をする船舶運航事業(一般旅客定期航路事業、特定旅客定期航路事業、対外旅客定期航路事業、貨客定期航路事業、旅客不定期航路事業又は一般不定期航路事業)を営む者についてはすべて適用対象となります。
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安全統括管理者資格者証の交付を受けていれば、運航管理者として選任されることも可能か。
(運航管理者資格者証の交付を受けていれば、安全統括管理者として選任されることも可能か。) -
両資格者証は別の資格であるため、安全統括管理者資格者証で運航管理者資格者証を兼ねることはできません(運航管理者資格者証で安全統括管理者資格者証を兼ねることもできません)。安全統括管理者、運航管理者については、それぞれ安全統括管理者資格者証、運航管理者資格者証の交付を受けている方から選任していただく必要があります。
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受験資格はあるか。
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試験自体に受験資格はないため、どなたでも受験できます。一方で、安全統括管理者資格者証又は運航管理者資格者証の交付を受けるには、試験に合格し、実務経験を有した18歳以上の者であることなどの要件があります。
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学科試験の範囲は。試験時間はどれくらいか。
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「試験科目」をご確認ください。
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試験は紙(ペーパーテスト)で実施されるのか。
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試験は、CBT方式であり、試験会場に用意されたパソコンを使用して受験していただきます。事前に体験版(https://www.prometric-jp.com/trial/tutorial/sp/cbt_tutorial.html)にて試験画面と操作をご確認いただくことができます。試験当日、不明な点があれば、試験会場の試験監督員にお尋ねください。
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試験は1年のうち、何月に実施するのか。試験日程は。
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試験会場の予約を取ることができれば、通年いつでも受験することができます。資格者証制度が本格的に始まる令和9年度に向けて、受験者が多くなり、予約が取りづらくなるおそれがありますので、早めの受験をお願いします。
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試験はどこで受験できるのか。
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全国100ヶ所以上の試験会場で受験できます。詳細は試験専用ページの試験会場検索からご確認ください。
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安全統括管理者試験と運航管理者試験の両試験を受験する場合、同日に受験することは可能か。
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受験を予約する際に予定を合わせることができれば、同日での受験も可能です。
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予約した試験の日程変更はできるか。キャンセルはできるか。
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日程の変更は3営業日前まで(試験日が土日の場合は4営業日前まで)にCBT事業者のHPで行います。
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不合格だった場合、試験は何回まで受けられるのか。
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受験回数に制限はありません。再度試験の予約をお願いします。
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合格証明書の有効期間はあるのか。
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試験に合格してから10年です。資格者証を取得される場合は、失効する前に申請をお願いします。
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紙の合格証明書はいつ頃届くのか。
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受験後、約1か月を目安に発送予定です。合格証明書が届く前に資格者証の交付申請を行う場合には、スコアレポートをご利用ください。また、合格証明書が不達で、紙の合格証明書を必要とされる場合には、指定試験機関専用のフォームからお申込みください。
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資格者証の有効期間はあるのか。
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安全統括管理者資格者証及び運航管理者資格者証の有効期間は2年であり、別途講習の受講によって更新することができます。
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試験に合格したが、資格者証を取得するためにはどうすればよいか。
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資格者証の交付を受けるには、交付申請書に合格証明書等の必要書類を添付して、住所地を管轄する地方運輸局長に提出する必要があります。詳細については「試験の受験から資格者証取得までの流れ」又は「資格者証の交付申請について」、国土交通省HPをご覧ください。
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紙の合格証明書を紛失してしまった。再交付はできるか。
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安全統括管理者資格者証、運航管理者資格者証の交付申請は紙の合格証明書ではなくスコアレポートでもできますが、紙の合格証明書が必要な場合は、再交付申請をお願いします。
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現在、安全統括管理者や運航管理者として選任されている者は、試験を受ける必要はあるのか。
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現在、安全統括管理者や運航管理者として選任されている方であっても、資格者証の交付を受けるためには、試験に合格していただく必要があります。また、資格者証の交付を受けた後、令和8年度中に、改めて資格者証番号を記載した選任届出書を地方運輸局等にご提出いただく必要があります。
なお、令和8年度の施行から1年間は経過措置を設けており、その間は従前の要件による管理者の選任も認める予定です。詳細は国土交通省HPをご確認ください。
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他にも資格者証制度のことを詳しく知りたい。
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国土交通省のHPをご確認ください。